トライアル雇用は、技能や知識が十分ではない求職者に対し、早期就職の実現や雇用機会の創出を図るのが目的です。
また、安定的な就職が困難な求職者にとっても大きなチャンスとなる制度です。
中長期を見据えた採用戦略を考える企業側にとってメリットは大きいと言えます。
しかし、問題となるのは本採用となる前に、適正や能力をどう見極めるかです。
まずは新しいスキルを身につけられているかを考えるのが大切です。
トライアル雇用期間中は短く、すべての仕事内容を教えるのは難しいです。
そのため、新しいスキルを身につけることに専念させて、身についているかを判断するのが効果的となります。
経験を積ませていく中で、どれだけ真剣に仕事に向き合っているかも確認した方が良いでしょう。
また、経験者である場合は、過去の経験が現在の業務に活かせるかも注目すべきです。
今後の成長が見込めると判断できれば、今現在の能力だけに固執する必要はありません。
長期的に考えて本採用するという方法もあります。
トライアル雇用で本採用をするかどうかを考える事はもちろん、先々を見据えての訓練もしていくのが望ましいです。
本採用とした場合に、どういった業務を対応してもらうかの方向性は決まっているでしょうか。
トライアル雇用期間中の業務と全く異なる業務であるのなら、適正や能力を見極めるのは難しくなってしまいます。
未経験からでも学べる仕組み作りも事前に行っておいた方が良いでしょう。
トライアル雇用が生産的となるのか、非生産的となるのかは企業側の対応次第なのです。
即戦力の人材を求める場合は、トライアル雇用を選択しない方が賢明でしょう。
先々を見据えて将来性豊かな人材を獲得するために、トライアル雇用を活用していきましょう。
今現在の適正や能力だけにとらわれることなく、将来的なミスマッチを防ぐことを第一に考えることが重要なのです。
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