中小企業と大企業では人材を獲得するにあたっての採用方法が異なります。
予算に限りのある中小企業の方が人材獲得にあたる悩みは多くなるものです。
特に中途採用の現場は厳しくなっており、中小企業のほぼ半数が求めている人材を獲得できていない現状にあります。
今現在、多くの中小企業の採用方法としては、無料で活用できるハローワークがおよそ70%です。
ほかには知人や友人の紹介でおよそ47%、就職情報誌や雑誌等の求人広告でおよそ25%となります。
ただ、人材を採用できた場合で見ると知人や友人の紹介がおよそ83%、取引先や銀行の紹介がおよそ80%です。
人間関係上、断りにくいという背景があるのも関係しているでしょう。
利用率で最も高いハローワークで採用率はおよそ76%となります。
しかし、採用しても定着しないという問題も浮かび上がります。
求めている人材を獲得できないとともに、獲得できた後の定着率もひとつの課題です。
中小企業としては、これらの課題を踏まえたうえで採用方法を再度検討し、改善していかないと同じ問題に何度も頭を悩ませることになります。
新卒採用では中小企業が大企業に勝ることはまずありません。
そのため、重要になるのは中途採用で人材を確保することです。
ただ、未経験者やシニア世代を積極的に採用した後が問題になります。
多様な人材を育成あるいは管理するのが困難であり、採用後の人事労務支援までを行う体制を築くのが急務といえるでしょう。
その企業を動かすために人的資材ほど重要なものはなく、適材適所の人材活用が組織の生産性を高める理由になります。
採用予算を増やすのは中小企業として現実的ではないものの、求人情報の出し方あるいは面接の仕方を変えるだけでも十分な効果が期待できます。
中小企業は大企業ほどネームバリューがあるわけではなく、採用後の教育環境が整っているわけではないからこそ、工夫をして見直しをしないといけません。
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