コラム|株式会社イング【ING】

適性検査と知能検査の違い

適性検査と知能検査の違い

適性検査と知能検査の違い

企業の採用試験では適性検査が広く実施されています。
この適性検査と知能検査を混同している方が多く見受けられますが、適性検査と知能検査は目的も検査によって導き出される結果も全く違うものです。

まず適性検査とは、性格と能力を検査するものです。
特に企業の採用試験で実施される場合は、人間性や労働に関する倫理観、仕事に対する行動特性を検査することで、自社が採用したい人間性を備えた人物であるかを検査する目的で実施されます。

一方、知能検査とは、物事の理解や知識、課題を解決する力などの認知能力を測定するものです。
検査結果はIQ(Inteligence quotient=知能指数)という数値で表されて、認知発達の水準が評価されます。

適性検査と知能検査は、どちらも人間の能力を測定する検査であることという面ではよく似た性格を持っています。
しかし、適性検査は仕事や生活を通じて培った性格や倫理観などの後天的な能力を測定するもの、知能検査は発達水準という先天的な能力を測定するものという違いがあります。

企業は先天的能力よりも人間性や倫理観を重視する

企業は先天的能力よりも人間性や倫理観を重視する

企業が人物を選考する場合は、知能検査よりも適性検査が実施されています。
「人間の能力を測定するのであれば、IQの高い優秀な人物を採用するべきなのでは?」と感じるかもしれません。
しかし、知能検査では先天的な発達能力を測定できても人間性や性格は検査できません。
知能指数が優秀な人物が2人いたとしても、その2人はそれまでの生活や仕事の環境が違えば人間性や倫理観は全く異なります。
いかに先天的に優秀な人物であっても、それまでの生活や仕事で人間性や倫理観が鍛えられていなければ、企業が採用したい人物像には成りえないでしょう。
その点においては、いかに採用担当者が面接をした際に上手く取り繕っていても客観的な検査結果によって性格や人間性などが測定されている適性検査の結果のほうが企業の採用選考には重用されることになります。
いかに先天的に優秀な人物であっても、協調性がなかったり仕事に対して真摯に向き合うことができない性格であれば、採用したところで長続きはしません。
知能検査で高得点を叩き出しても、人間性や倫理観、仕事の能力を測定する適性検査の結果が悪ければ、企業の繁栄を支える人材とは判断できないのです。

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