企業が今後も継続・発展していくために人材はとても重要です。
それだけに人事担当の型はどのような人材を採用していくのか大いに悩むことがあるでしょう。
特に新卒採用よりもこれまで培ってきた仕事のノウハウやバックボーンが個人によって大きく異なる中途採用ではそれがより顕著になるでしょう。
企業によって採用をする際のポイントに様々な独自性があるでしょうが、企業の評価基準ではなく、求職者の持つ技術や能力を「テクニカルスキル」「ポータブルスキル」「スタンス」の3つに分けて評価する方法があります。
テクニカルスキルは専門的な知識や技術の高さを見るもので、ポータブルスキルは特定の仕事だけでなくどんな仕事でも通用するスキルを見るものです。
そして、スタンスとは採用する企業と求職者が持つ価値観を共有できるか判断できる基準です。
この中でも、どんな職種でも通用するポータブルスキルについて注目が集まっています。
ポータブルスキルは厚生労働省が提唱しており、職種や職場に関係なくどこへでも持ち出し可能な能力という意味で使われています。
ポータブルスキルが高いほど新しい環境への順応性や人との協調性が高いと考えられます。
ポータブルスキルは更に「専門知識・専門技術」「仕事のしかた」「人との関わり方」の3項目に分類されており、仕事のしかたの項目の中にも現状を把握し課題を明らかにすること、計画を立てる能力や人との関わり方でも社内・社外の対応力など更に細かい項目がぶら下がります。
ポータブルスキルを採用項目に加えることによって、中途採用の際に求職者がこれまでの仕事の経験をどう自社で活かすことができるのかをより明確にすることが可能です。
中途採用の場合、個人が持つ専門的な知識や技術を高く評価したくなりますが、必ずしも専門性に特化している人が良い人材というわけではありません。
ポータブルスキルを活用することで、専門性はそこまで高くない人でも社内でどんなポジションに置けば能力を発揮しやすいかシミュレーションしやすくなり、採用後のミスマッチを防ぐことにも効果を発揮します。
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